徳之島産のサトウキビ汁を原料に、きび酢を作っている黒酢の杜(霧島市)は27日、化粧箱やラベルに「世界自然遺産 徳之島」を入れた商品の出荷を始めた。9割は関東の量販店やスーパー向け。「注目が高まる長寿の島の食文化発信につなげたい」と期待する。
同市福山町福山で15年ほど前から黒酢、きび酢を製造する。5月に「奄美・沖縄」を世界自然遺産に登録するよう勧告があったのを受け、正式決定時に記念ラベル商品を即出荷できるよう準備を進めてきた。
自社の黒酢ときび酢をブレンドした新商品「和(なごみ)」も7月発売。永田智社長(64)は「国の地理的表示(GI)保護制度に登録された『鹿児島の壺造り黒酢』と、世界自然遺産ブランドの組み合わせになった」とアピールした。同社=0995(54)7201。