【柔道】永瀬貴規 金メダルで報われた“苦闘”「挫折を経験することで人間的にも成長できた」

金メダルに笑顔の永瀬貴規

東京五輪の柔道競技4日目(27日、日本武道館)、男子81キロ級で永瀬貴規(27=旭化成)が2018年世界王者のモエライ(モンゴル)を破って、金メダルを獲得した。

同階級では21年ぶり、日本男子代表では4日連続で頂点に立つ快挙。16年リオ五輪は銅メダルに終わり、リベンジに成功した永瀬は試合後のメダリスト会見で「普段いる日本の地で、武道館という舞台で五輪ができたということは、僕自身のモチベーションにもなりましたし、それと前回五輪を1度経験しているというのは生きたと思っているので、その経験を生かして優勝することができたと思います」と自己分析した。

17年世界選手権で右ヒザの前十字靭帯を断裂するなど、5年間の道のりは平坦ではなかった。しかし、本人は「そういった挫折というのがリオ前にはなかったですし、そういう挫折を経験することで競技力だけでなく人間的にも成長することができたので、今回それもあって金メダルを取ることができたと思います」と前向きに捉えている。

「柔道という競技が大好きなので、そういう大好きな柔道を続けて自分自身を高めたいというのが一番のモチベーションで、その次に目標である五輪という目標に向かって稽古を続けてきました」と永瀬。努力が最高の形で報われた。

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