コロナ禍で出国もひと苦労 競技終えたテコンドー「東京五輪だけが手続きが複雑」ボヤく=韓国報道

閑散とする羽田空港国際線ターミナル

東京五輪は5日目(27日)を終えて帰国の途につく選手も増えているが、出国するのもひと苦労だと韓国メディア「国民日報」が伝えている。

世界テコンドー連盟は東京オリンピック33種目の中で最も先にすべての試合を終えた。同メディアは「同連盟の新型コロナウイルス担当者が深夜に書類を広げて電話をかけた。入国過程に劣らず複雑な出国手続きのせいだ」と報じ、関係者らの帰国に向けた煩雑な手続きに困惑しているという。

同担当者は「ほぼ徹夜で出国の手続きを準備した。多くの国際大会を経験しましたが、新型コロナウイルス大流行の中で行われた東京五輪だけが出入国手続きが複雑だった」。実際に、選手たちは試合を終えてから48時間以内に日本を離れなければならないが、離陸する72時間前にPCR検査を受け、陰性を確認する書類を空港に提出しなければならない。これはワクチン接種者も同じという。

また、テコンドーは24日から4日間実施されたが、一部の連盟関係者と審判団は日本に入国後「わずか2日で帰国手続きを開始しなければならなかった」とし、審判の一人が組織委員会を通じた手続きの不備で予約した飛行機に搭乗できなかったことも伝えている。

日本では新型コロナ感染者が爆発的に増えており、母国に帰国する選手や関係者には徹底した対策が求められるが、大会を終えても〝コロナ五輪〟に悩まされそうだ。

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