大規模接種会場を設置した新潟空港(新潟市東区)で新潟市民向けの接種が始まる

大規模接種会場を設置した新潟空港内の様子

新潟県は、新潟市東区の新潟空港に新たに新型コロナウイルスワクチンの大規模接種会場を設置し、28日、新潟市民向けの接種が始まった。9月19日まで1日あたり500名から750名の予約者に米ファイザー製ワクチンを接種する。

普段、空港業務を行っているNKS新潟航空サービス株式会社(新潟市東区)から30名が運営スタッフ(非医療系)として携わり、接種会場では案内業務などを担当する。このほか、新潟県のマッチングシステムで集まった医療系スタッフ30名が予診や接種などを行う。

新潟県福祉保健部の堀井淳一副部長は、「大規模接種会場の募集をした時に新潟空港さんから手を挙げていただいた。運営にもご協力いただけるということ、国際線が運休となっている状況でそこを有効活用させていただこうということで、県内6か所目の大規模接種センター、県内2か所目の企業協力型の大規模接種センターとして開設した」と話していた。

新潟航空サービスの荘司聡代表取締役社長は、「コロナ禍で業務量がだいぶ減り空港も閑散としている中で何とか空港を活用して地域の皆さんのお役に立てないかという話を社内でしていた。そんな中で、大規模接種センターの話があった。案内業務などでは、弊社の普段の接客スキルなどの強みが活かせると思っている」などと話していた。続けて「ワクチン接種が進むことが航空業界や観光業界の復活につながっていくのではないかと思っている」と述べていた。

新潟市保健衛生部の野島晶子部長は「新潟空港は3日間で予約が埋まったが、朱鷺メッセ(同市中央区)が毎週土日に8月末まで開設しているので、(対象となる優先順位1と2の該当者、65歳の高齢者は)こちらもご利用いただきたい」などと話していた。なお新潟市では、ビッグスワン会場において余裕が生じた接種枠の受付も29日から始める。

受付の様子

【関連サイト】
新潟県ホームページ「大規模ワクチン接種会場(新潟:新潟空港)を新たに設置します」

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