コロナワクチン、12歳未満に誤って接種 上越市 2医療機関で3人に

 上越市は28日、12~15歳へ向けた新型コロナワクチン接種において、市内の2医療機関で12歳未満の子ども3人への誤接種があったと発表した。

 27日に医療機関からの報告があり判明した。ワクチン接種を委託している全29医療機関(妙高市を含む)にあらためて確認したところ、他の医療機関でも2件の誤接種が判明した。市は保護者へ個別に連絡を行い、3人に副反応など体調の変化がないことを確認し、謝罪した。3人への2回目の接種は、医療機関と調整し日程を決めるとしている。

 市は国が示す基準に沿い、12歳以上の市民を接種対象に案内を送付している。12~15歳は今月5日から、かかりつけ医などの医療機関で個別接種を実施。誕生日を迎えた後に速やかに接種が受けられるよう、12歳の誕生日の前月に接種券を送付していた。

 市は28日、接種を委託する29医療機関へ注意喚起文書を発出し、年齢確認の徹底を依頼。今回の事案を受け、平成21年9月以降生まれの人については12歳に達した後に接種券を送付し、再発防止につなげるとしている。同日に開かれた記者懇談会で村山秀幸市長は「今後こういったことがないよう、安全な接種に向け体制を作っていきたい」と話した。

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