首位を快走中のブリュワーズ 今季22本塁打のエスコバーを獲得

日本時間7月29日、ナ・リーグ中部地区の首位を快走しているブリュワーズはマイナー2選手とのトレードでダイヤモンドバックスからオールスター三塁手のエドゥアルド・エスコバーを獲得したことを発表した。デービッド・スターンズ編成本部長は「エドゥアルドをチームに加えることができて興奮している。彼はベテランの存在感、攻撃面の能力、守備面の利便性を兼ね備えており、我々の今後の戦いを後押ししてくれるだろう」と語り、エスコバーの加入を喜んだ。

現在32歳のエスコバーは今季がメジャー11年目のシーズン。今季はここまで98試合に出場して打率.246、22本塁打、65打点、OPS.778をマークし、ダイヤモンドバックスの代表として自身初のオールスター・ゲーム選出を果たした。守備面では三塁を65試合、二塁を42試合守っているほか、遊撃手としても1試合に出場。2年前の2019年には自己最多の35本塁打、118打点を記録した実績があり、外野守備の経験もある。新天地ブリュワーズでも複数のポジションをこなしながら出場機会を得ることになりそうだ。

エスコバーを放出したダイヤモンドバックスが獲得したのは、クーパー・ハメルとアルベルト・シプリアンの2選手。ハメルは2016年ドラフト18巡目(全体531位)指名でブリュワーズに入団した26歳の外野手で、今季はマイナーAAA級で46試合に出場して打率.254、6本塁打、15打点を記録。一見、打撃成績は平凡だが、26三振に対して41四球を選び、出塁率は.435、OPSは.942に達している。

シプリアンはドミニカ共和国出身の18歳の内野手で、2019年7月にブリュワーズと契約。今季からマイナーでのプレーを開始し、ドミニカ共和国のサマーリーグで12試合に出場して打率.378、0本塁打、8打点、2盗塁、出塁率.465、OPS.979の好成績を残している。

なお、エスコバーは今季限りで3年2100万ドルの契約が終了し、今季終了後にFAとなる予定。メジャー最低勝率に沈むダイヤモンドバックスは、エスコバーの残り2ヶ月と引き換えに若手有望株2名を獲得することに成功した。

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