東京五輪アーチェリー女子 早川3回戦へ 男子の活躍、励ましに奮起

 2011年から約6年間、長崎県を拠点にしていたアーチェリー女子の早川が個人で3回戦に進んだ。12年ロンドン五輪の団体3位に貢献した33歳。今大会は予選、団体と調子が上がらなかったが「尹コーチ(大村工高元監督)の励ましやアドバイスのおかげで元気が出た。仲間の応援も届いた」と笑顔を見せた。
 痛めた肩の状態が思わしくなく、大会直前に弓を引く重さを落とした。その対応や会場の難しい風に苦しみ、1回戦はシュートオフまでもつれた。「思い切り撃とう」と気持ちを切り替えた2回戦は地力を発揮。ほぼ9点、10点を並べて相手を退けた。
 奮起した要因はもう一つ。26日に男子が団体で過去最高となる3位に入った。日本アーチェリー界の発展を願うベテランは「男子のメダルがうれしくて、女子も負けられないなと思った。自分らしく明るく楽しく元気よく、メダルを目指して最後まで頑張りたい」と意気込んでいた。

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