平和公園再整備委が初会合 市民プールなど移転検討 南北幹線道路のルート想定

スポーツ施設の再配置など、再整備の方向性について意見を交わした検討委員会の初会合=長崎市議会会議室

 長崎市平和公園再整備基本計画検討委員会の初会合が27日、市議会会議室で開かれ、地域高規格道路「長崎南北幹線道路」の想定ルートの高架橋が、松山町の市民総合プールなど複数のスポーツ施設の上を通ることを受け、市は対象となる施設について、区域外への移転も含めて再配置を検討する考えを示した。
 県が事業化を目指している長崎南北幹線道路は長崎市と西彼時津町を結ぶ。このうち、市内の茂里町と大橋町付近の区間(1.3キロ)は主に高架橋となる予定。市民総合プール付近には、松山インターチェンジ(仮称)を設ける見通し。
 市によると、想定ルートでの道路計画への影響範囲について、市民総合プールの屋内施設は支障があり、プール屋外施設と、近くの陸上競技場や庭球場、ソフトボール場、弓道場は「支障する可能性」があると判断。県営野球場とラグビー・サッカー場は支障がなく、再配置の対象外とした。
 検討委は、市の付属機関で学識経験者や関係団体などでつくり、委員16人で構成。初回の会合では、委員長に県立大地域創造学部の西岡誠治教授を委員長に選出した。今後、道路計画との整合を図りつつ、一帯の在り方などの方向性について協議。年度内にも基本計画の案を取りまとめる予定。

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