止まらない大谷翔平! キング独走の2試合連続の37号3ランで2冠王も視野に

前人未踏に突き進む大谷翔平(ロイター=USA-TODAY)

エンゼルスの大谷翔平投手(27)は28日(日本時間29日)に本拠地アナハイムでのロッキーズ戦に「2番・DH」で先発出場し、3打数2安打3打点、2得点1三振2四球だった。4回に2試合連続の37号逆転3ラン、初回に右前打でマルチ安打は今季29度目。打率2割8分。チームは8―7で接戦を制した。

目の覚める一発だった。1―3の4回二死一、二塁で、マウンドは3番手の右腕ティノコだ。カウント2―1からの4球目、外角に甘く入った直球を見逃さずにフルスイング。ティノコが左ヒザをついた113・1マイル(約182キロ)の弾丸ライナーは右翼席に飛び込んだ。37号逆転3ラン。今季7度目の2試合連発だ。飛距離は388フィート(約118メートル)だった。

大谷の110マイル(約177キロ)を上回る本塁打は今季19発目。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者は自身のツイッターで、スタットキャストを導入した2015年以降では2017年のスタントン(34本)、2017年のジャッジ(25本)に次いで3位タイと紹介した。

本塁打王争いで2位のブルージェイズのゲレロとの差を5本に広げて独走状態。81打点はトップのレッドソックスのディバースに1点差に迫った。2冠王も視野に入る。

2発目が期待された7―7の8回一死一塁は5番手の右腕エステベスから四球を選び、3番ゴスリンの勝ち越し左前適時打を呼び込んだ。

初回一死無走者でメジャー初先発の新人左腕ギルブレスと対戦。初球、外角低めの82マイル(約132キロ)のスライダーを引っ張ると強いゴロは狭い大谷シフトを破って右前に抜けた。次打者ゴスリンの四球で二進。二死後、5番イグレシアスの左前打でホームを踏んだ。

3回先頭は2番手の右腕サントスと対戦。四球で歩くと観客席からブーイングが上がった。6回先頭は4番手の左腕ボーデンの前に見逃し三振だった。

オールスター戦直後は6試合で24打数4安打、打率1割6分7厘、1本塁打、4打点、14三振とスランプ状態に苦しんだが、23日(同24日)にマドン監督から命じられた強制休養が吉と出た。翌24日(同25日)から5試合で18打数7安打、打率3割8分9厘、3本塁打、7打点と再点火した。

止まらない、止められない大谷。日本人選手前人未到の50本塁打、本塁打王へ突き進む。

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