米NYTが批判記事「韓国のワクチン予約、BTSのチケット入手より難しい」

(画像:米ニューヨークタイムズの当該記事キャプション)

新型コロナウイルス感染症の防疫で模範的な姿勢をみせていた韓国で、ワクチン接種スピードが遅くなっていると、米ニューヨーク・タイムズ(NYT)が報じた。

政府が早期のワクチン確保を強力に推進せず、接種が遅れ、供給遅延が発生したと分析した。

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28日(現地時間)、NYTは「韓国でワクチンの予約をしたいですか? 111時間を待ってみましょう」というタイトル記事で、韓国ではワクチンの予約をBTSコンサートのチケット入手(の難しさ)に例えたりもするとし、韓国のワクチン接種の遅延状況を厳しく指摘した。

前日基準で韓国の5200万人の人口のうち、ワクチンを1回でも接種した割合は、全体の34.9%に過ぎず、これは主要20カ国(G20)の中で最も低い数値となっている。

特に最近、50代の接種が開始されたが、最大1,000万人が同時接続したことからシステムクラッシュが起きた事例を挙げ、ソン・ヨンレ中央事故収拾本部社会戦略班長が対国民謝罪を行った内容についても紹介した。

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このようなワクチン接種の遅延の背景についてNYTは専門家たちの見解を引用し、「政府がパンデミック初期の防疫成功に安住してワクチン接種の必要性と緊急性を誤って計算し、現在韓国が最悪の感染流行を経験しながら、そのミスの余波が増幅されている」と指摘した。

また、デルタ変化が拡散中であるにも関わらず、政府が今月1日から防疫緩和を準備した点については、「当局が油断した」と批判した。

NYTまた、韓国は9月からノババックスのワクチンの大量出荷を期待していたが、同ワクチンはまだどの国でも使用承認を受けなかったと付け加えた。

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