【U―24】1次リーグ敗退の仏サッカー連盟会長が〝恨み節〟「派遣拒否で希望するチームつくれなかった」

フランスは1次リーグ敗退

フランスサッカー連盟(FFF)のノエル・ルグラエ会長が、自国代表の東京五輪1次リーグ敗退に恨み節だ。

フランスは1次リーグ最終戦に日本で0―4で完敗するなど、1勝2敗で決勝トーナメント進出を逃した。東京五輪はU―24世代と3人までのオーバーエージ(OA)22人でチームを構成するため、年齢制限のないA代表とは純粋に比べられないが、サッカー強豪国として屈辱の敗退でしかない。

フランス紙「ル・パリジャン」によると、ルグラエ会長は「私たちは希望するチームをつくれなかった。クラブが選手の貸し出しを拒否したからだ」と言葉を絞り出した。サッカー男子の五輪チームは、所属クラブに選手派遣の義務がないため、思うように選手を集められなかったから負けたというわけだ。

実際、A代表でも主力を務めるFWキリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマン)ら希望する選手はことごとくクラブの拒否に遭った。さらに当初発表のメンバーも一部変更を余儀なくされ、来日メンバーは2軍以下だった。それだけに同会長は「五輪の派遣拒否の問題はFIFA(国際サッカー連盟)と話し合っていきたい」と語った。

地元開催となる2024年パリ五輪でも惨敗すれば、批判は避けられないだけに、フランス連盟は危機感を募らせているようだ。

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