世界ランキング42位の東京五輪バスケットボール男子日本代表は29日、同16位スロベニアとの1次リーグ第2戦(さいたまスーパーアリーナ)に81―116で敗れ、1次リーグ2連敗となった。
同組で最もランクが日本に近い相手だったが、米プロバスケットNBAで活躍するルカ・ドンチッチ(マーベリックス)を中心とした東欧の強豪に力の差をみせつけられた。
得点源の八村塁(23=ウィザーズ)が34得点と気を吐いたが、個人技で得点を奪う場面も目立ち、チームとして相手を崩す場面は少なかった。一方のスロベニアは大黒柱のドンチッチが25得点をマークした上で、そのほかの選手もコンスタントに得点を重ねていたのと対照的だった。
八村は「この試合では、良いエネルギーを持ってスタートしなければならなかったが、その点ではしっかりできたと思う。ただ後半は少し疲れが出てしまった」と敗戦を振り返った。
アルゼンチン(世界ランク4位)との1次リーグ最終戦へ向けては「自分たちの弱点はトランジションディフェンス。それを修正しなければならないし、コミュニケーション不足もある。それが次のステップになってくる」とコメントした。
26日のスペイン戦に続いて厳しい現実を突きつけられたが、自国開催の五輪を3連敗で終わるわけにはいかない。八村、渡辺雄太(ラプターズ)といったNBA選手を擁する日本代表の意地を見せたいところだ。