小池都知事がついにパンダ動員! コロナ対策はお手上げ間近か

パンダをバックに会見する小池都知事

小池百合子都知事(69)が30日、都庁で定例記者会見を行い、新型コロナウイルスの感染者数が最多を更新する状況に危機感を募らせた。

都の感染者数は連日、最多を更新しており、29日は3865人が確認された。小池知事は「なによりも4ケタ。大変厳しい状況と認識している。デルタ株は手ごわい」とし、従来通り「飲酒を伴う会食は自粛してください。会話時はマスク。同じことを言っているが、相手は強力になっている」と繰り返した。

一方、緊急事態宣言下でも市中には、呼びかけが響いていない現実がある。感染者の年齢別では20、30代が多数。繁華街では深夜遅くまで人でごった返し、路上飲みも散見される。都では既に行っている新宿、渋谷でのパトロール隊に関し、エリア拡充して再度注意喚起していくというが、効果は限定的だ。

また都では昨年、若者へのコロナ対策周知でフワちゃんやヒカキン、今年に入ってはフィッシャーズなどを起用してきた。小池知事は「インフルエンサーといわれている方々の知恵や動画の力を借りて、注意点などについても発信していただいた。基本的な感染防止策は変わらない」としたが、SNSなどを使った呼びかけも限界にきており、新たな仕掛けは出てきていない。

その代わりにこの日、目を引いたのは、会見場に新たに現れたバックパネルだ。先月、上野動物園で生まれたジャイアントパンダの双子の赤ちゃんをモチーフに「お仕事も お食事も オリンピックも この夏最後の〝STAY HOME〟」の文言と、パンダの親子のイラストが描かれていた。

ついにパンダの手も借り始めた小池都政。これでコロナ禍は収まるのか――。

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