QRシールで高齢者見守り 早期発見つなげる

西都市が配布を始める認知症高齢者の見守りシールの見本

 西都市は行方不明になった認知症高齢者らの早期発見につなげようと、QRコード付きの「見守りシール」を製作した。発見者が、スマートフォンなどでQRコードを読み取ると、家族らに通知が届く仕組み。市によると、西都・児湯地区での導入は初めてで、見守りシールは8月以降、登録した各世帯に郵送される予定。
 見守りシールの大きさは2.5センチ×5センチで、QRコードと市章の図柄が印刷されている。洗濯してもはがれにくい衣服用と暗い場所で光る持ち物用の2種類。市内の地域包括支援センターを通じ、「認知症SOSネットワーク」に事前登録した人を対象に、50枚ずつ(衣服用40枚、持ち物用10枚)が無料配布される。
 QRコードを読み取った発見者の端末には「どこシル伝言板」が表示され、高齢者のニックネームや緊急時の対処方法が分かる。家族とのやりとりは、チャット形式で行われる。
 事前登録の受け付けは始まっており、市健康管理課は「見守りシールの普及を通じ、認知症の人を見守る地域づくりを進めたい」としている。同課(電話)0983(32)1028。

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