【ノア】桜庭和志 8・1GHC王座奪取へ…カシンが身をもって秘策 “丸藤殺し(仮)” 伝授

カシン(手前)に「丸藤殺し(仮)」をかける桜庭

〝IQレスラー〟こと桜庭和志(52)が、キャリア初となるプロレスのシングル王座奪取に向け、〝悪魔仮面〟ことケンドー・カシンから秘策を授けられた。

桜庭は8月1日のノア・広島サンプラザ大会で丸藤正道(41)の持つGHCヘビー級王座に挑戦する。この日の調印を終えた会見では「ベルトを取るっていうよりは、丸藤選手をやっつけたいっていう気持ちが大きいです」と隣に座る丸藤に視線を送る。予測不能な動きを見せる〝方舟の天才〟を相手にするだけに「あまり事前に動きをイメージしすぎないようにしたい。別の動きをされると、こんがらがるので。相手ではなく、自分のやりたいことをイメージします」と自然体で話した。

そんな桜庭にエールを送ったのが、何かと縁のある悪魔仮面だ。どういうわけか「ケンドースポーツのカシンです」と名乗って会見に潜入しており、会見後の桜庭に「丸藤の倒し方を伝授する」と接触。やおらその場であおむけになると「俺に技をかけろ!」と言い始めた。

この奇行に当初桜庭は戸惑いを見せたが〝従わないと帰らせてもらえなさそう〟と悟ったのか、しぶしぶ関節技をかけ始める。これにカシンは「いてててて…。違う、これじゃない」「これも違う」と否定し続けた。そして桜庭が「もうないよ…」と言いつつ「あ、これは?」と腹固めをひっくり返したような形になり足で腕を決める複雑怪奇な関節技を決める。カシンも「これだよ、これ。いたたた…」とついにゴーサインを出した。丸藤殺し(仮)の完成だ。

桜庭は「これが秘策か! 伝授してくれてありがとう!」と頭を下げた。これを「伝授」と言っていいのかは疑問だが、2人の間でそうなっているのだから、もうそれでいいではないか。桜庭は意気揚々と引き上げ、カシンも満足げにうなずいた。

ちなみにカシンはファンキーエクスプレスのキング・タニーの会見にも出席。「いつになったらクイーンを連れてくるんですか?」と質問したが「クイーンはいないです」とつれない返事。「ツイッター見たら『ウナギ食った』とか書いてたけど、ウナギ食ったらやることあるだろ。やったのか、やってないのか」との質問を重ねるも「やってねえよ」と返され、一時姿を消した。それでも全会見終了後、タニーともみ合いながら「つまんねえ受け答えしやがって!」と乱闘を繰り広げるなど元気そうだった。

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