【新型コロナ】神奈川など4府県にも緊急事態宣言発令へ 黒岩知事「経験ない激増状態」

「医療崩壊目前」とメッセージを発信する黒岩祐治知事=県庁

 新型コロナウイルス感染再拡大を受けて政府が神奈川、千葉、埼玉、大阪の4府県を緊急事態宣言の対象区域に加えたことを受け、神奈川県は30日、対策本部会議を開いた。

 同日の新規感染者数は1418人と過去最多を更新。黒岩祐治知事は「これまでに経験したことのない感染激増状態に入った。医療崩壊目前の緊急事態」と述べ、県民に危機感の共有を求めた。

 県は現在、清川村を除く32市町に「まん延防止等重点措置」を適用しているが、特措法に基づく緊急事態宣言が8月2日に発出され、対象は県内全域に広がる。

 宣言期間は同31日までで、県は酒類またはカラオケ設備を提供する飲食店などに休業を要請する。ただ、現在要請に応じて提供を停止している大半の店舗には引き続き営業時間の短縮を要請する。売り上げに応じて算出される協力金は下限が3万円から4万円に引き上げられる。

 県民には、生活に必要な場合を除く外出自粛を要請。特に午後8時以降の外出自粛を求め、「外出する必要がある場合でも極力家族や普段行動を共にしている仲間と少人数で」と人流の抑制を呼び掛けた。

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