キャンプで簡単!ダッチオーブン1つで作る本格ローストビーフのレシピ公開

こんにちは。ローストビーフは自家製のものが一番美味いと思うくにぱぐです。今回はダッチオーブンだけでローストビーフを作ってみました。キャンプで作りやすいように、材料やレシピはとことんコンパクトにまとめてみましたので、ダッチオーブンを箪笥のコヤシにされている方は、是非試してみてください。

ローストビーフのコツ しっかり常温に戻し、熱を通し、寝かせること

筆者撮影

今回はローストビーフをダッチオーブンだけで作ります。

手順や材料は出来る限り簡単にしました。

ですので、「ダッチオーブンを買ってはみたけど、使い道がよくわからない」という方には是非作って欲しいメニューです。

ローストビーフは「加減を見ながら作る」ということがしにくいのですが、では難しい料理なのか? というとそんなことは決してありません。

しっかりと守るべきポイントを守って作れば大丈夫です。材料や工程は非常に少ないので、ポイントさえ外さなければまず失敗はしません。

ポイントは3点あります。

  • 「肉は必ず常温に戻してから調理を開始すること」
  • 「ダッチオーブンは必ず熱々に熱してから調理すること」
  • 「ローストした肉は必ず休ませること」

いずれもいわゆる温度管理的な話ですが、厳密に温度を測ったりする必要はありません。コツについては下記の作り方に詳しく書いてみました。

なお、自宅のオーブンでもできますので、そちらもお試しください。

ダッチオーブンを使ったローストビーフの食材と作り方

筆者撮影

ローストビーフの食材(3~4人前)

  • ローストビーフ用牛肉 …400g~600g
  • 黒瀬スパイス …適量
  • ローズマリー …3本程度
  • ローストビーフ用ソース、もしくはポン酢醤油 …適量
  • ホースラディッシュ、もしくはワサビ、もしくは柚子胡椒 …適量

牛肉は必ず鮮度のよい、ローストビーフ用のものを使いましょう。比較的安全とはいえ、牛肉でも食中毒などを起こすことはあります。

また、調理をするまでは、クーラーボックスなどでしっかりと冷蔵しておきましょう。

味付けは黒瀬スパイスとローズマリーだけで行います。黒瀬スパイスは塩胡椒にガーリックなどが入っていますので、別立ててニンニクなどを用意する必要がなく便利です。(なければ塩胡椒とチューブニンニクを使うとよいでしょう)

なお、今回ローストビーフ用ソースは作りません。ソースは材料と調理工程を大幅に増やすので、市販のものをそのままかけて食べることをお奨めします。

私が個人的に好きなのはポン酢醤油。これと柚子胡椒の組み合わせで食べると白米ともよく合い、おかずとしては最高だと思います。

筆者撮影

ローストビーフの調理に必要な道具

  • ダッチオーブン
  • ダッチオーブン用中敷き底網(無ければアルミホイルなどで代用)
  • バーベキューグリル(ダッチオーブンが乗るもの)
  • アルミホイル

ダッチオーブンはどんなものでも大丈夫だと思います。

私が愛用しているのはSOTOのステンレスダッチオーブン10インチです。高価ではありますが、錆びにくいためどんな料理にでも気軽に使えます。

その上一生使える頑丈さなので、頻繁に料理をするならすぐに元は取れると思います。

なお、底網はこのダッチオーブンなら標準でついてきます。底網がない場合、肉が鍋底に直接くっつかないよう、アルミホイルを丸めてボール状にしたものをいくつか並べるなど、代用策を考えてみましょう。

バーベキューグリルもダッチオーブンが乗るならなんでも構いません。

私は例によって今回もユニフレームファイアグリルを使用しました。焚火台としても優秀、質実剛健を絵にかいたようなグリルです。初めて買う焚火台・グリルとして非常にオススメです。

ダッチオーブンを使ったローストビーフの作り方

筆者撮影

【1】あらかじめたっぷりと炭火を起こし、完全に炭に火が回ったら、ダッチオーブンをよく熱しておきます

ダッチオーブンの空焚きを始めたら、肉をクーラーボックスから出し、日陰で30分ほど(夏場は15分ほど)置いて、常温に戻します。この時パックのラップは外さず、乾燥しないようにします。また、あまり長い時間放置すると肉が傷むので、時間を測って次の工程に進みましょう。

筆者撮影

【2】黒瀬スパイスを肉にまんべんなくすりこみます。

筆者撮影

【3】15分~30分でダッチオーブンは熱々になっているはずです。火傷しないように気を付けながらダッチオーブンのフタを取り、肉の表面を鍋底で焼いていきます。

ジュ―っという音と共にすぐに肉に焼き目がつけばダッチオーブンは十分な熱さになっています。

筆者撮影

【4】肉の表面に生の部分が残らないよう、回しながら全面焼きます。1面30秒ずつ、計6面焼きます。

筆者撮影

【5】表面を焼いた肉をローズマリーと一緒にアルミホイルで包みます。

アルミホイルの隙間から肉汁が流れ出てこないように、3重ぐらいぐるぐるとしっかり巻いておきましょう。

筆者撮影

【6】ダッチオーブンの底はそのまま濡らしたキッチンペーパーやウェットティッシュでざっと拭いておきます。どうせ取り切れないので、そこまで丁寧に拭く必要はありません。汚れが焦げて煙が出ない程度に拭き取ったら底網を敷きます。

筆者撮影

【7】底網の上に肉を置き、フタをします。フタの上にも炭を置いて、上下から熱します。

筆者撮影

【8】 ダッチオーブンの中の温度は、気象条件や炭の量によっても変わりますが、下面にある程度ギッシリの炭があり、上面にも4本の炭、そのいずれもがかなり燃焼しているとして、20~30分ほどで焼き上がりです。

レアが好きな人は20分程度、ウェルダン派は30分程度を目安としてください。多少焼きが甘くても、焼き過ぎても、美味しくは食べられます。

なお、家庭のオーブンを使う場合は、120度の予熱をしたあと、25分ほどローストしましょう。

筆者撮影

【9】ダッチオーブンから取り出した肉は、アルミホイルをつけたまま放置し、30分以上休めます。この時間で中まで火が通り、レアであっても赤いドリップが出てこなくなるのです。

ですので、肉を休ませる時間は必ず取るようにしてください

筆者撮影

【10】肉を薄くスライスし、並べます。市販のソースやポン酢醤油をかけ、ホースラディッシュ、ワサビ、柚子胡椒などで頂きましょう。

ローストビーフはごはんに乗せても美味しい! 残ったらホットサンドにも!

筆者撮影

ローストビーフはそのまま食べるだけでも美味しく、キャンプでは最高のお酒のツマミになります。

また、お米ともよく合います。特にポン酢醤油で食べる時は、ごはんがよく進みます。

ローストビーフ丼を作る時は、ポン酢醤油を使うのがオススメです。付け合わせに山椒の実や刻み海苔、ネギ、温泉卵などが合います。

残ったローストビーフはラップをかけてクーラーボックスで保冷し、翌朝ホットサンドに挟んで食べると最高です。

ローストビーフは簡単な調理ながら、なかなか贅沢感のある食事が楽しめてキャンプが楽しくなりますよ!

そのほかのローストビーフのレシピも紹介

▼湯煎で作るローストビーフレシピはこちら

▼フライパン・炊飯器で作るローストビーフレシピはこちら

▼燻製ローストビーフのレシピはこちら

© ハピキャン