【侍ジャパン】扇の要・甲斐が攻守で活躍! 3安打&2戦連続フルマスクで若侍引っ張る

タイムリーを打つ甲斐拓也

東京五輪野球日本代表・侍ジャパンの甲斐拓也捕手(28=ソフトバンク)が、31日のメキシコ戦(横浜)で攻守にわたり頼もしい活躍。チームを連勝に導いた。

打っては猛打賞の大暴れだった。まずは1点を追いかける2回、二死一、二塁のチャンスでしぶとく中前へ同点適時打を放った。

初回に先発・森下が先制を許す展開。「(暴投で得点圏に走者が進み)進めなくていい走者を進めたのは僕。打たれたところも(ほかに)いろんな方法があったと思う。何とか追いつきたいという気持ちだった」。

さらに4回には一死一塁から左前打を放ち、続く1番・山田の3ランを呼び込んだ。7回にも猛打賞となる内野安打で出塁すると、すかさず盗塁を決めて山田の中前適時打でホームに生還した。9番打者として打線をつないだ。

守っても2戦連続のフルマスク。若い4投手を盛り立てた。

侍ジャパンに合流する前、視察に訪れた稲葉監督からこうメッセージを送られていた。「1球の重みのある試合になる。こうすれば良かったという1球の後悔をなくすように、投手とコミュニケーションとって欲しい」。

その思いに応えられるように、ここまでも積極的にコミュニケーションを図ってきた。この日も先発・森下が不安なく新しいインニングに向かえるようにと、回が終わるごとに密なコミュニケーションを取った。

連勝で1位通過が決まった。侍の扇の要は「目標は金メダル。今日の試合は今日の試合で切り替えて、次の試合に向けてどれだけ準備できるかだと思う」と視線を前に向けた。

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