東京五輪 柔道 永瀬 2個目メダル 「チームはまとまっていた」

 27日の男子81キロ級で金メダルの永瀬(長崎市出身)もメンバー入りしていた混合団体。今大会、永瀬は結果的に金、銀2個のメダルを手にしたが、団体戦の結果には「日本柔道が一番強いと証明したかった」と悔しさをにじませた。
 個人で悲願の頂点に立った後、喜びもそこそこに「日本のために貢献したい」と団体戦へ向けた準備に入った。混合団体では男子90キロ級(個人81、90キロ級のどちらかが出場)のカテゴリー。どのチームも起用するのは重量がある90キロ級の選手だったが、井上監督に「永瀬行くぞ」といつ言われてもいいように気持ちも体も整えていた。
 残念ながら、団体の畳に立つことはなく、サポートや応援に回ったが「みんなで力を合わせて、チームがまとまっていたところはすごく良かった」。初めて経験した五輪の団体戦を前向きに捉えていた。
 個人戦後、気持ちは団体戦に集中していたとはいえ、地元をはじめ、多くの祝福をうれしく受け止めていた。「こういう(コロナ禍の)状況で勇気をもらった、感動したと言ってもらえて良かった。これも多くの方々の支えのおかげだと思っている」。落ち着いたら、二つのメダルとともに、古里へ感謝を伝えに帰るつもりだ。

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