東京五輪 柔道女子52キロ級(タイ代表) 深見利佐子さん 市長を表敬訪問 佐世保からの応援に感謝

「五輪の舞台に立てたことは誇り」と話す深見さん(右)=佐世保市役所

 東京五輪の柔道女子52キロ級にタイ代表として出場した佐世保市出身の深見利佐子さん(27)=筑波大大学院=が7月30日、市役所に朝長則男市長を訪ね、五輪の感想などを語った。
 深見さんは父がタイ人、母が日本人。タイで生まれ、生後間もなく佐世保に移住した。6歳から柔道を始め、佐世保西高時代は48キロ級で2度インターハイに出場。筑波大2年時からタイ代表として活動し、2018年アジア大会では銅メダルを獲得した。
 初出場となった五輪は初戦でモロッコの選手と対戦し、延長で敗れた。深見さんは「五輪の舞台に立てたことは誇り。佐世保市全体で応援していただけたことが非常にうれしい」と感謝。朝長市長は「目標を持って小さい頃から練習をされてきたことに、心から敬意を表したい」と述べた。
 現在は大学院で近代化遺産の保存について研究しており、研究者を目指すため、柔道は今回で区切りをつける。深見さんは「佐世保にもたくさん遺産があるので、今度は柔道家ではなく研究者として訪問したい」と夢を語った。

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