【競泳】平井伯昌ヘッドがメダル〝半減〟と日本記録ゼロを反省「コロナのせいにしていたところもある」

平井伯昌ヘッドコーチ

競泳日本代表の平井伯昌ヘッドコーチ(58)が1日、東京五輪の全レースを終えて取材に応じた。

今大会は女子の大橋悠依(25=イトマン東進)が個人メドレーで2冠を達成。男子は本多灯(19=アリーナつきみ野)が200メートルバタフライで銀メダルを獲得した。しかし、メダル3個は2016年リオ五輪の7個を下回る結果となった。

初日から男子400メートル個人メドレーで金メダルを期待された瀬戸大也(27=TEAM DAIYA)が姿を消す波乱が起きた。平井ヘッドは「最初の2日間は本当最後までどうなるかと思った」

その後も有力選手が次々と決勝を前に敗退する〝異常事態〟となったが、この日は男女ともに400メートルメドレーリレーで入賞。男子は日本記録を更新した。これには「どういう最低の結果で終わるか心配だったが、いいところも出てきたと思う。反省点は多いが、うまく最後は締めくくれた」と振り返る。

海外勢は世界記録や五輪記録を更新するなど、制限された環境でも実力を発揮。その一方、日本新記録がマークされることはなかった。平井ヘッドは「他国に比べて目線が若干下がっていたという反省はある」。続けて「(本番に向けた実戦が)国内大会しかないからと、私も含めてコロナのせいにしていたところもあると思う」と語った。

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