【高校発みやざきSDGs】ー24ー日向(上) 生活に視点取り入れ

図書館でSDGsに触れたり、ミーティングをしたりする生徒たち

 日向市は、早くからSDGsに貢献するまちづくりを目指している。本校生徒も、SDGsに関する講演を聴く機会に恵まれ、普段の学校生活の中にSDGsの視点を取り入れるよう工夫している。今回は、生徒主体の取り組みを3点紹介したい。
 1点目は、生徒会活動である。本年度の生徒総会は「日向高校のルールを改めて知ろう」という議題のもと、高校生の視点から校則の意義を確認し、「制服の規定は必要だ」「更衣期間は設定せず個人の判断に任せてはどうか」など活発な意見が出た。議長を務めた鮫島広明さんは「ルールの意義や必要性を私たち生徒の立場から確認できた前向きな話し合いの場となった」と感想を述べていた。
 2点目は、図書館活動である。本校の図書館は、SDGsと関連付けて図書を整理しており、生徒がグループワークを行いやすい環境が整えられている。将来、教師を目指す那須愛美さんは「図書を探す際に、自然とSDGsとの関連を意識する。昼休みなど、生徒が集まり、積極的に探究活動を行うこともでき、なくてはならない場所だ」と図書館に誇りを持っている。
 3点目は、部活動である。例えば、女子ソフトボール部は、地域の行事の運営から農作業まで、さまざまなボランティア活動に取り組んできた。河野愛里さんが「全国選抜大会出場の際、地域の方から多くの声援をいただいた。地域の方あっての日向高校だ」と話す通り、学校と地域が一体となって日向市を盛り上げていく一つの模範的な取り組みになっている。
(教諭・佐伯克幸)

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