日向工・山口さん3位 ものづくりコン九州大会

山口陸空さん

 九州・沖縄の工業系高校の生徒が日ごろ培った技術を競う高校生ものづくりコンテスト九州大会の木材加工部門で、日向市・日向工業高(若林繁幸校長、309人)建築科2年の山口陸空さん(16)が3位に入賞した。同部門での本県からの入賞は11年ぶり。
 大会は福岡県で7月3、4日にあり、測量、電気工事など7部門ごとに選ばれた計72人が出場。木材加工部門では、木材の付け根から2本の脚を傾斜させて取り付け、安定させる課題「四方転び」に8人が挑戦した。初日に原寸の図面を描き、2日目は3時間の制限時間内に、図面を基に木材を加工し組み立て。同校によると、四方転びの技法は、高校生では取得が難しい建築大工技能士検定2級に相当するという。
 今コンテストで県勢唯一の入賞者となった山口さん。課題が発表された今年3月以降、多いときには放課後に2~3時間の練習を行ってきたといい、「とてもうれしい。九州のレベルを感じることができたので、来年に生かしたい」と話していた。

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