【侍ジャパン】4回途中KOの田中将はサヨナラ勝ちにも笑顔なし「今日の結果は悔しいし、つらい」

4回途中で降板した田中将

自らにとっては不本意な投球に終わった。東京五輪の野球日本代表・侍ジャパンは2日、準々決勝(横浜)で米国代表と対戦し、延長10回タイブレークの末、7―6でサヨナラ勝ち。歓喜の輪に包まれる中、先発した田中将大投手(32=楽天)はやや複雑な表情だった。

試合後のテレビインタビューに応じ、サヨナラ勝ちについて質問を受けると「本当にいい勝ち方。最高の結果になって良かったと思う」と淡々とコメントしたものの笑顔は〝封印〟した。

3回まで無失点投球。しかし2点リードの4回に入って一死から崩れ、5番・フレイジャーに左中間を破られる適時二塁打。1点差とされた二死一、二塁から9番・アレンに右翼へ同点の適時二塁打を浴び、降板した。

3回2/3を69球、6安打3失点2四死球、6三振。自身の結果については「やはり味方が先制した後にああいうふうに逆転まで許してしまったので、非常に流れを悪くしてしまった」と悔し気に振り返った。そして「(状態は)まずまずだったと思う。(梅野との)バッテリーでの反省点はお互い共通し、合致していた」とも続けた。

最後は「今日の結果というものは悔しいですし、つらいですけれども…。まだ終わったわけではないので次の登板に向けて準備したい」と述べ、前を見据えていた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社