【侍ジャパン】田中将13年ぶり五輪登板も…米国戦4回途中3失点 降板後ベンチでガックリ

序盤3回は無失点に封じた楽天・田中将だったが…

東京五輪で悲願の金メダル獲得を目指す野球日本代表・侍ジャパンは2日、決勝トーナメント・準々決勝の米国戦(横浜)に臨んだ。先発は、今回の代表メンバーで2008年北京五輪を唯一経験している田中将大投手(32=楽天)。序盤は見事な立ち上がりだったが、4回に逆転を許してKOされた。

大事な初回は奪三振ショーだった。先頭・ウエストブルックを空振り三振に斬ると、続くアルバレスも見逃し三振。3番・オースティンに二塁打を許したが、4番・カサスを空振り三振に斬って、アウト3つすべてを三振で奪った。

2回は一死一、三塁のピンチを背負うも注文通り併殺打を打たせて無失点。3回は勢いに乗り三者凡退に封じた。

打線が3回に2点を先取。援護をもらった直後の4回は試合の流れを左右する大事なイニングとなったが、落とし穴が待っていた。一死からこの日初めての四球を与えると、続く5番・フレイジャーに左中間へ適時二塁打を献上。その後、死球を与えて一死一、三塁となると7番・コロスバリーには左前へ同点打を許した。続く代打・ロペスはこの日6つ目の三振。二死までこぎつけたが、なおも一、二塁のピンチで9番・アレンに右翼線への勝ち越し二塁打を献上して、この回逆転を許した。

ここで建山投手コーチがマウンドに向かい、稲葉監督が球審に交代を告げた。後を受けた岩崎(阪神)が1球で後続を断ち、田中は4回途中6安打3失点で降板。13年ぶりとなる五輪マウンドは、悔しさの残る69球だった。ベンチに戻り、タオルで汗を拭うと、侍のエースは首を横に振り、うなだれた。

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