東京五輪の体操女子種目別床運動で銅メダルを獲得した村上茉愛(24=日体クラブ)が3日、一夜明け会見で親友への思いを語った。
今大会のラスト演技を見事に演じ切り、女子個人では初の快挙を日本体操界にもたらした村上は「たくさんの方に連絡をいただいて、この一日が終わってほしくないと思うくらい幸せな一日だった。今後はメダリストになったうれしさと自覚を持ってやらなければならないという2つの思いがある」と余韻に浸った。
支えてくれた人たちに感謝を示す中、長年にわたりライバルとして切磋琢磨してきた元五輪代表・寺本明日香(25=ミキハウス)への思いを吐露。左アキレス腱断裂などの影響から6月の代表選考会となる全日本種目別選手権を見送り、五輪出場を断念した親友だ。
村上は「もともとそんな深く語り合う感じはなかったが、試合後は『夢のようだね』とお互い言い合った。手紙ももらって『茉愛がいい演技ができたら私もうれしい』と言ってもらっていた。明日香に喜んでもらえるような演技ができたのでよかった。落ち着いたら会いたい」と支えてくれた親友に思いをはせていた。