わかやま総文 自然科学部門(物理) 大村高・本村さんが最優秀 落ち葉の向きなど研究

 和歌山県で開催中の第45回全国高校総合文化祭「紀の国わかやま総文2021」は2日、自然科学部門の審査結果が発表され、物理で落ち葉に関する研究成果を発表した長崎県立大村高3年の本村かんなさん(18)が最優秀賞に輝いた。
 同部門は物理、化学、生物、地学といった分野ごとに研究発表を審査。物理は全国から40組が参加し、7月31日と8月1日の2日間で実施した。各組は12分以内で実験の内容や結果などについて説明し、大学教授などが務める審査委員の質疑応答に応じた。
 本村さんの演題は「落ち葉に宇宙の神秘を見る」。落ち葉は表向きと裏向きのどちらが多いのかという素朴な疑問から研究を始め、統計的には裏向きの落ち葉の方が多いこと、落下後に風の影響で裏向きになる葉が多いことなどを発表した。
 本村さんは「緊張してしまい、賞を取れると思っていなかったのでうれしい。新しい知識を学ばなければならず大変だったが、やりがいのある研究だった」と喜びを語った。

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