東京五輪・パラリンピック組織委員会の高谷正哲スポークスパーソンは3日、選手への誹謗中傷の件について、自身の見解を述べた。
今大会はメダルラッシュに沸く一方で、SNS上における選手への中傷問題が表面化。体操の男子個人総合で金メダルを獲得した橋本大輝(順大)のSNSには、採点に対する批判的な投稿が相次ぎ「採点規則に照らしても正しく、最終順位になる」とのコメントを発表する事態となった。
ほかにもサーフィン男子で銀メダルに輝いた五十嵐カノア(木下グループ)ら、多くの選手が誹謗中傷を受けたことを告白している。
高谷氏は「今の世の中において、ソーシャルメディアは私たちの生活に密接している。今直面しているこの状況が現実だと言えばそれまでと思うが、匿名のため非常に言語の乱れがある。果たして社会がそれでいいのかという疑問はある」と苦言を呈した上で「今後もこういったことを契機にして、世の中の倫理観をもっと道徳観にあふれた正しい道に導いていくことが必要だと思う」と語った。
年々深刻さを増すSNS問題。選手たちの訴えは届くか。