就職、転職支援 社会人の学び直しプログラム 鎮西学院大が10月開講

学び直しプログラムについて説明する井川副学長(左)ら=大村市、鎮西学院大大村サテライトキャンパス

 鎮西学院大は10月から、長崎県大村市本町の大村サテライトキャンパスを拠点に、就職や転職支援を目的とした社会人の学び直しプログラムを開講する。労働局や自治体、企業などとの産学官連携で、観光ホスピタリティ、農商工連携、ドローン操縦の3分野での人材育成を目指す。受講は無料。
 失業者や非正規雇用労働者などの就職、転職を支援する文部科学省の事業の一環。受講者の就職支援にも取り組む。
 「観光ホスピタリティ」(定員30人)は、長崎や雲仙の宿泊施設などでのインターンシップを含む計240時間のプログラム。中級管理職以上のホテルマン相当の能力を目指す。「ドローン」(同50人)は計60時間で、日本ドローン協会の技能証明取得を目標に知識や技術を学ぶ。「農商工連携」(同30人)は「ドローン」プログラムを含めた計120時間で、国が認定する「食の6次産業化プロデューサー」レベル3相当の能力習得を目指す。
 対象は失業者や非正規雇用労働者、転職希望者など。雲仙、壱岐両市と北松小値賀町にはサテライト教室を設ける。8月中旬にも募集を開始し、開講期間は10月から来年2月までを予定している。
 3日に大村サテライトキャンパスで会見した井川博行副学長は「新型コロナ禍で労働環境が急激に変化する中、希望するキャリアの実現に向け、自己の能力や市場価値を高められる場にしたい」と話した。問い合わせは同キャンパス(電0957.46.3155)。

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