【大相撲】横綱・照ノ富士が日本国籍取得 将来の親方の道へ重要な一歩

照ノ富士

大相撲の横綱照ノ富士関(29=伊勢ヶ浜、本名ガントルガ・ガンエルデネ)が日本国籍を取得したことが4日、明らかになった。同日付の官報で告示された。

モンゴル出身の照ノ富士は2015年に23歳の若さで大関に昇進も、ヒザの大ケガや内臓疾患で一時は序二段まで転落。しかしそこから奇跡の復活を遂げて20年に幕内に復帰すると、今年春場所、夏場所で2場所連続優勝を果たした。7月の名古屋場所では惜しくも優勝を逃したが、千秋楽では横綱白鵬(36=宮城野)と2012年の名古屋場所以来、9年ぶりとなる全勝対決を演じるなど場所を大いに盛り上げその後、第73代横綱に昇進していた。

外国出身の歴代横綱で日本国籍を有するのは、米国出身の曙、武蔵丸(現武蔵川親方)、現役の白鵬、鶴竜親方(元横綱)に次いで5人目となる。日本相撲協会は親方になるには日本国籍が必要としており、将来的には指導者を希望している本人にとって重要な第一歩となった。

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