【侍ジャパン】波紋を呼んだ建山コーチの山本への声掛け 裏にあった明確な意図とは

建山投手コーチ

東京五輪・野球日本代表は4日、準決勝の韓国戦(横浜)に5―2で勝利し、決勝進出が決めた。試合後、建山義紀投手コーチ(45)が取材に応じ先発した山本(オリックス)への〝あの采配〟について言及した。

勝てば銀メダル以上が確定する日韓戦で山本は、5回1/3を投げ2失点と好投を見せたが、5回二死一塁で9番・黄載均に対し、カウント有利の場面にもかかわらず、建山コーチがマウンドに向かった場面がネット上で大きな話題となった。

問題の場面では、初球、2球目と山本がリズム良くストライクをとったところで、建山コーチはあえて間を置いた。ところが、追い込んでからボールが続き、ワイルドピッチで走者を二塁に進めてしまう。結果的には三振でピンチを切り抜けたがネット上では「変なタイミングで建山コーチは何しにマウンドに行ったんだ?」「後でどんな話をしに行ったか聞きたいね」「来なくて良い時に来た建山コーチが来てから流れがおかしくなった」などと疑問の声が相次いだ。

しかし、建山コーチには明確な意図があった。「ちょっと脚を気にするそぶりがあったので、それを聞きに行った」と説明した上で「(山本は)『シーズン中にもよくあることで、大事には至っていなくて、全力で投げられる』とのことだったので、その確認をした」とマウンドでの会話を明かした。

投手コーチとして、投手の細かな変化を見抜くのは当然のこと。建山コーチと高校時代の同級生で大リーグ・レンジャーズでもともにプレーした上原浩治氏も、ツイッターで「山本選手が脚を気にしてたからじゃないかなぁ」とつづっており、元メジャーリーガーの目線の鋭さが発揮された一幕となった。

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