雲仙温泉に共同オフィス開設 一般社団法人「アールイー」 自然に囲まれリモートワーク

おしどりの池を望む共同オフィス「H.U.B 雲仙」の内部=雲仙市小浜町

 長崎県島原市内で共同オフィスを運営する一般社団法人「アールイー」(長池泰昌代表理事)は3日、雲仙市小浜町の雲仙温泉街そばに「コワーキングスペース H.U.B(ハブ) 雲仙」をオープンした。おしどりの池を望む高台で、自然に囲まれた非日常感を味わいながらリモートワークができる。共同オフィス開設は雲仙市内では初めて。
 コワーキングスペースは、さまざまな業種の人がオフィス環境を共有し、交流を図る施設。長崎市の総合商社安達が自社の雲仙研修所を改修し、アールイーが運営。島原半島の市民や観光宿泊客の利用を想定している。雲仙市は観光戦略で、同温泉街でテレワークをしながら休暇を過ごすワーケーション環境整備を進めており、民間企業のコワーキング施設オープンは、戦略推進の後押しになる。
 2日に温泉街関係者らの内覧会があり、長池代表理事(48)が「島原半島の中心の雲仙温泉を拠点としたワーク・ライフスタイルを提案したい」と意気込み。安達の安達健太郎社長(58)は「施設をさまざまに活用し、雲仙市の活性化に役立てればと考えている」とあいさつした。
 施設は木造2階建て(1階約230平方メートル、2階約170平方メートル)。フリーWi-Fi(ワイファイ)を利用可能。1階は共用スペース、個室、会議室などを備え、庭にはテラス席もある。2階は宿泊施設で今後、企業研修や大学ゼミ合宿など宿泊を伴う団体利用に対応していく予定。
 営業は午前10時~午後7時。不定休。利用は個人1時間500円から。会員は個人月額1万円、法人同2万円。問い合わせは「H.U.B 雲仙」(電0957.73.3373)。

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