すごいぞ直江津、無印良品 手書きポスターで歓迎 伊藤製飴所

 上越市中央1に店舗を構える伊藤製飴所の伊藤誠一店主(53)は、店舗前の自動販売機に手書きポスターを張り、時事メッセージを発信している。2年前からは良品計画(東京)の進出を歓迎する文言を並べ続け、開会中の「なおえつ うみまちアート」の前日祭のオープニングセレモニーに訪れた金井政明代表取締役会長が同店を訪れ、伊藤さんにお礼を述べた。

 手書きポスターを張り出したのは4年前の7月から。祇園祭の青年会長を務めた伊藤さんは、町歩きする観光客に祭りや笛、太鼓練習の夜の風情を伝えたかったという。

現在掲出しているポスターを説明する伊藤店主

 その後、良品計画の「地域に溶け込もうとする姿」に共感。「義理と人情に生きる直江津の人もきっと意気に感じる」と書き込んでいる。昨年7月の本オープンには「世界最大の無印は直江津だぜ。すごいぞ直江津!すごいぞ無印良品!」と大書。オープン日は「7月20日、街は変わります。商店街のみなさんも何かひとつ変えてみませんか?ささいなことでいいんです。お花を生けるとかベンチを出すとか…」などと心意気を重ねて呼び掛けた。

 7月31日に屋台会館前で行われたセレモニーであいさつした金井会長は、無謀といわれた出店が地元の熱意で支えられ、「伊藤さんの手書きポスターが社内に拡散し、社内の空気を変えてくれた」と喜んでいた。

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