神奈川県教委のLINEいじめ相談、20年度は2547件 44万人が対象、初めてほぼ通年で受け付け

 無料通信アプリ「LINE(ライン)」を活用し、神奈川県内の中高生からの相談に応じる事業「SNSいじめ相談@かながわ」の2020年度の相談件数が、前年度比約千件増の2547件になったことが分かった。20年度は受付期間をほぼ通年に延ばしたことから、相談が増えたとみられる。

 同事業は県内全ての中高生約44万人を対象に、県教育委員会が実施。専門の相談員がLINE上でいじめなどの相談に応じる。

 18年度から試行的に実施しており、20年度は5~3月までと初めてほぼ通年で相談を受け付けた。18年度の受付期間は2週間、19年度は約1カ月だった。

 県教委によると、20年度の相談対応の件数は2547件(前年度比1074件増)で、人数は1008人(同107人増)。

© 株式会社神奈川新聞社