【侍ジャパン】お茶の間だけじゃない! 新井貴浩〝解説者〟がテレビ局関係者に大評判

〝ポジティブ解説〟はお茶の間でも好評

野球の東京五輪中継でテレビ局関係者から〝評価急上昇〟になっているのが、4日の準決勝・韓国戦を中継したNHKで解説を務めた新井貴浩氏(44)だ。

視聴者を不快にさせず、両軍選手へのリスペクトを随所に感じさせる新井さんの〝ポジティブ解説〟は、中継中からSNSでトレンドワード入り。実際の中継現場でも「アライ株」は爆上がり状態だったという。

シーズン中は主にTBSで解説を行う新井氏が、NHKの中継に登場した理由には、五輪ならではの特殊な中継事情がある。

「五輪中継は、今回に限らずジャパンコンソーシアム(JC)というNHKと民放各社による共同制作の態勢で、中継スタッフも編成される。なので、アナウンサー、解説者、ディレクターが他局在籍者同士が入り交じってやることも、ザラです」(テレビ局関係者)

中継局を中心に他局もスタッフを出しあい、あまたある競技を手広くカバーできるためだ。

一方で各局スタッフが入り交じることで、ひと筋縄でいかなくなるのが現場。ましてや注目度の高い五輪の舞台ということもあり、その緊張感はハンパではないとか。

そんななかで新井氏は中継スタッフのハートをわしづかみにした。居合わせた関係者は「実況担当の坂梨アナ(NHK)とは初コンビと思いますが、実況アナのちょっとした認識違いは柔らかく訂正するなど、現場の空気感もすごく大事にする人。解説でも6回、5番の金賢洙について『この打席は踵(かかと)体重ではない』と打者が長打から単打狙いに切り替えたことを指摘した直後に適時打が飛び出したり、すごく的確でした」と証言する。

オンエア終了後も「きょうはありがとうございました。お疲れさまでした」などできる限りのスタッフに声をかけ、さわやかに現場を後にしたという新井氏。その分け隔てない低姿勢に「中継後はみんなが、また新井さんとご一緒したいなって雰囲気でしたね」と局の垣根を越えて集まったスタッフ一同はすっかり新井氏のとりこになったとか。

五輪解説でお茶の間からも好評価の「新井さん」は、中継現場でも多数の〝信者〟をゲットした模様だ。

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