韓国人夫婦に有罪、日本に6億円の金塊を密輸出 「韓国発搭乗者に日本の税関はゆるい点を利用」

香港などから取り寄せた金塊をスニーカーに隠し日本に不法に持ち出した疑いで起訴された50代の韓国人夫婦に1審で懲役刑が宣告された。

ソウル中央地裁は、関税法違反の疑いで起訴されたAさんに懲役1年・執行猶予2年を宣告した。共に起訴されたA被告の配偶者B被告に懲役8ヶ月・執行猶予2年を宣告した。共犯のC被告に懲役6ヶ月・執行猶予2年を宣告した。ソウル中央地裁はまた、A被告らに追徴金68億5000万ウォン(約6億6千万円)を課した。共犯のC被告は、このうち14億9700万ウォンを負担するように命じた。

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A被告らは、2017年3月に姓名不詳の総責任者から金塊の不法持ち出しの依頼を受け、同年5月から2018年5月まで、香港などから取り寄せた金塊を日本に不法に搬出した疑いを受けた。韓国の法律専門メディアなどによると、A被告らに金塊の不法搬出を依頼した総責任者は、香港で購入した金塊を携帯してすぐに日本に搬出する場合とは異なり、韓国発の航空機搭乗者に対する日本の税関の携帯品検査は、比較的ゆるやかである点を悪用しようとしていたことが分かった。

依頼を受諾したA飛行らは、別途、運び屋を募集した後に、金塊の運搬方法と日本の税関に摘発された場合の対応方法なども教育し、仁川国際空港のトランジットエリアから日本に金塊を搬出したり、率いたりする役割を担ったとされる。

A被告らは、運び屋への教育と引率を行い、仁川国際空港のトランジットエリアで金塊を渡した後、これをスニーカーの靴底に隠し日本行きの飛行機に搭乗させる手法で、全67回にわたって原価62億ウォン(約6億円)相当の全量136kgの金塊を不法搬出した疑いを受ける。

地裁は、「この事件の犯行は、国の関税業務に混乱を引き起こし、信頼にも影響を与える犯罪」とし、「被告人の犯行期間と回数は少なくなく、密輸出した金(塊)の量も非常に多い」と述べた。

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