ノアのGHCヘビー級王者・丸藤正道(41)が、シングルリーグ戦「N―1 VICTORY」(9月12日、東京・後楽園ホールで開幕)の優勝候補に初エントリーの〝野獣〟藤田和之(50)を挙げ、警戒を強めた。
N―1開催発表後、いち早く不参加の意向を表明した丸藤は「シングルのトップという意味を考えると、不参加のほうがいいんじゃないかと思った」と説明。賛否両論を認めつつ「『上から言ってるんじゃねえよ』と思われるかもしれない。だけどベルトを持っている今しか言えないから」と覚悟の決断だとした。
その上で出場メンバーを見つつ「レジェンドたちが名を連ねてきましたよね。本気でこのリングで試合をしてくれている証しなんだと思う」と分析する。注目はベテラン勢だとして、特に「藤田選手とは全く絡んだことがない。1ミリも触れていないので、触れていない怪物が非常に気になります」と、野獣をダークホースに指名。優勝者とは10月10日のエディオンアリーナ大阪第1競技場大会で対戦するが「(藤田は)強さの塊じゃないですか。正直言って今の状態ではどう戦っていいのかっていうのがあまり想像がついていないです」と警戒した。
6日の後楽園大会では6人タッグ戦に武藤敬司と出撃。征矢学を鋭いチョップやキックで追い込み、武藤の勝利をアシストした。15日の神奈川・カルッツかわさき大会ではそれぞれの化身グレート・ムタと魔流不死がタッグを結成するが「(ムタとは)もっと違う色を出していいんじゃないか、というのが僕からのアドバイスですね」とエール?を送る。何かと話題豊富なベテラン王者から目が離せそうにない。