【陸上】鈴木亜由子は19位 母校の応援を背に力走「私だけの力じゃない」

16キロ付近で氷を手に走る鈴木亜由子(代表撮影)

意地の走りだった。東京五輪の女子マラソン(7日、札幌大通公園発着)が行われ、鈴木亜由子(29=日本郵政グループ)は2時間33分14秒で19位だった。

鈴木は13キロ過ぎまで先頭集団の後方で粘ったが、15キロ過ぎで遅れ始める。中間地点を1時間15分35秒で通過すると、30キロ付近では27位にまで落ちたが「最後まで出し尽くすってところはずっと練習でイメージしてきた。勝負はついていたが、出し切った」と猛追を見せ、終盤に順位を上げた。

本番前には母校・八町小学校(愛知・豊橋市)の児童から応援メッセージ動画を受け取るなど、故郷の応援を背に札幌の地を駆け抜けた。

レース後には「苦しいレースではあったが、自分を信じて最後まで気持ちを切らさずに走った。リオの経験があったからこそ、今日がある」と振り返った上で「本当に私だけの力じゃなくて、支えてもらって今日スタートラインからゴールまで行き着くことができた。感謝しています」と謝辞を述べた。

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