夏の繁忙期 製氷大忙し 小林製氷工場

 夏の繁忙期を迎えた小林製氷工場(本社上越市下門前、小林清代表取締役社長)は、本社工場と同市中央1の駅前工場の設備がフル稼働、連日の猛暑で高い需要に対応している。

駅前工場で製造され、本社工場に移された氷柱。高さ1メートル、重さ135キロある

 同社は現在、上越市内で唯一製氷業を営む。氷の製造や加工、ドライアイスの仕入れ販売、冷蔵冷凍保管などを手掛け、主な営業エリアは同市内をはじめ市域外の長岡市(寺泊)や新潟市などにも及ぶ。

 氷は駅前工場で製造する。水道水を機械にかけてろ過し、不純物を取り除いた後、氷点下10度で2日間かけてゆっくり凍らせ、純氷を作る。出来上がった氷は高さ1メートル、縦横50センチ×30センチ、重さ135キロ。それを本社工場に運び、氷点下5度で保管。注文に応じかき氷や飲食店、鮮魚店など用途に合わせて加工、販売する。

 同社副主任の前田悠佑さんによると、最も忙しい時期は7月から9月中旬まで。それでもコロナ禍の影響で飲食店や大きなイベントが自粛になり、ここ1、2年は以前より需要が減っているという。

 暑い盛り、氷柱の見た目の涼感とひんやりした冷気は夏の一景ともいえる。

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