北信越総体2021 ソフトボール男子 大村工が2大会連続V

【ソフトボール男子決勝、大村工―新見】優勝を決めてマウンド上で喜びを爆発させる大村工の選手たち=福井県敦賀市きらめきスタジアム

 全国高校総合体育大会(インターハイ=北信越総体)は6日、各地で4競技が行われ、長崎県勢はソフトボール男子の大村工が決勝で新見(岡山)に2-0で競り勝ち、4校同時優勝だった2019年以来、2大会連続4度目(昨年は中止)の夏の日本一に輝いた。
 ソフトボールは準決勝、決勝のダブルヘッダー。大村工はまず準決勝で御調(広島)に5-4(八回タイブレーク)で競り勝った。決勝は四回、二盗した田口が相手の悪送球と中堅手が後逸する間に先制のホームイン。七回には1死二、三塁から、遠藤が強くたたきつけた内野ゴロで2点目を奪った。投げては山本愛と村本の完封リレーで反撃を許さなかった。
 テニスは男子個人ダブルスの今里翔吾・鳥井俊作組(海星)が4強入りを果たした。
 7日は各地で相撲、テニスの2競技を実施する。

◎大会通じ大きく成長 「一球一球への思い強く」

 ソフトボール男子の大村工が、先に4校同時Vを決めていた女子の長崎商に続いて、この夏県勢2個目の金メダルを獲得。例年以上にもがき苦しんだ末の日本一に、山口監督は「(コロナ禍で)先輩から代々受け継いでいく大工の勝負勘が薄れていた中、この大会を通じて選手が学び、チーム一丸で戦う姿を見ることができた」と総括した。
 春の全国選抜大会で県勢が2012年から続けていた連勝記録がストップ。悔しさから練習前のダッシュや追い込みを選手自ら追加するなど目線を上げた。主将の淀川が「一球一球への思いを強くした」と振り返る成果は、初戦40-0の記録的大勝、3回戦の春4強撃破、準決勝のタイブレークでの粘り勝ちなど随所に現れていた。
 女子とともに“ソフト王国”長崎の印象を、また全国に植えつけた夏。山口監督は「開催されるかも不安な中、選手のコンディションを保つのも難しかった。地元の高校生や高体連の方々の支えもあっていい大会になった」と最後は感謝を強調した。

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