パドレスに朗報 タティスJr.は「誰もが思っているより状態がいい」

ナ・リーグ西部地区の優勝争いでジャイアンツとドジャースを追う立場にあるパドレスに朗報だ。左肩の炎症で故障者リスト入りしているスター遊撃手、フェルナンド・タティスJr.が早期戦列復帰できる可能性が高まっているのだ。タティスJr.は「誰もが思っていたよりも回復している。かなりいい感じだよ」と自身の左肩の状態について語り、ジェイス・ティングラー監督も「彼はいつも驚異的な回復力を見せてくれる。3~4日前の状態を考えると、大きく前進しているように見えるよ」と話した。

現在22歳のタティスJr.はメジャー3年目の今季、87試合に出場して打率.292、31本塁打、70打点、23盗塁、OPS1.024の好成績をマークし、現時点ではナ・リーグMVPの最有力候補と目されている。しかし、7月30日(現地時間)のロッキーズ戦で走塁時に左肩を負傷して故障者リスト入り。「4月に戦列を離れたときよりも痛みがある」ことが報じられ、手術を受けて今季絶望となる可能性もあるとみられていたが、どうやら最悪のケースは回避できるようだ。

タティスJr.によると、医師からは「万が一、もう一度脱臼したとしても、肩にはこれ以上のダメージはないだろう」と言われているという。よって、完治させるためにシーズンが終了してから手術を受ける可能性はあるものの、今すぐに手術が必要というわけではないようだ。タティスJr.は「(今回の故障は)とても痛かった。でも、故障は野球の一部であり、起こる可能性があるものだ。僕は絶対に今季中に戦列に戻るよ」と戦列復帰への強い意思を口にする。

タティスJr.の離脱後、パドレスは正二塁手のジェイク・クロネンワースを遊撃に回したり、控え内野手の金河成(キム・ハソン)を起用したりして遊撃の穴を埋めているものの、本塁打、盗塁、長打率、OPSの4部門でリーグトップの数字を記録しているスター遊撃手の穴は簡単に埋まるものではない。逆転優勝を実現できるかどうかは、タティスJr.の復帰時期にかかっていると言っても過言ではなさそうだ。

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