反町技術委員長がパリ五輪監督選考とサッカー人気低迷からの復活語る

反町康治委員長

日本サッカー協会の反町康治技術委員長(57)が、2024年パリ五輪に向けた監督選考と今大会好調のサッカーの視聴率に言及した。

1―3で敗れたメキシコとの3位決定戦から一夜明けた7日にオンラインで取材に応じた反町委員長は、次回パリ五輪の代表監督について外国人は排除しないとしつつも「日本人の非常に優秀な指導者が増えてきている。日本人を中心に考えていきたい。特に若い世代を見るのはクラブとのコミュニケーションも大事になってくる。良い成績を残しつつあるのでそれは踏襲してもいいのでは」と見解を示した。

今後は技術委員会で議論を進めていくが、監督選出の時期を説明。10月には来年6月に開催されるU―23アジアカップ(ウズベキスタン)の予選が行われるが「今年に関してはスタッフ体制は暫定で置く」と暫定監督で臨む予定。そのうえで「来年(本大会)はこれから考えていくが、新たに招き入れることもやぶさかではない」と来年の同大会はパリ五輪世代を中心に選考して新監督のもとで臨む方針を示した。

また、東京五輪では3日の準決勝スペイン戦が平均世帯視聴率で30・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録するなどサッカーが高視聴率を連発。近年は代表戦の視聴率低迷が顕著で人気低迷が指摘もされていたが「今回かなりゴールデンタイムに五輪の試合があって、たくさんの方が見て視聴率が非常に良いと聞いている。それがサッカー人気を、一昨年のラグビー人気まではいかないまでも、野原でボールを蹴れるような感じになってもらえれば」。サッカーブームの再来に大きな期待を寄せた。

今回活躍したMF久保建英(20=レアル・マドリード)のほか、スペイン1部Rマドリードの下部組織に所属するMF中井卓大(17)などタレント揃いのパリ五輪世代。人気と実力を兼ね備えたチームとなるか注目が集まる。

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