「本気で野球をやってきたのが伝わる」 元西武・米野さんが驚いた野球女子の“熱量”

オンラインイベント「パーソル パ・リーグTV Meetings 2021 第2弾」が7月14日に行われた【画像:PLM】

西武などセ・パ両リーグで活躍した米野智人さんらがファンと交流

スペシャルゲストとコミュニケーションを取りながら西武対ロッテ戦をライブ観戦するオンラインイベント「パーソル パ・リーグTV Meetings 2021 第2弾」が7月14日に行われた。

今回のゲストは、西武などセ・パ両リーグで活躍した米野智人さん、あの新庄剛志さんから三振を奪った唯一の野球女子として知られるモデルの椿梨央さん、プロ野球球団のチアリーディングチームの一員として活躍された藤原明日美さん。米野さんによる試合解説やご自身の現役時代のエピソードに加え、椿さん、藤原さんによる女性目線から見たプロ野球の魅力などを、オンライン上でファンと共に会話を楽しんだ。

5月に行われた第1弾に続き、今回もシスコシステムズ合同会社のWeb会議システム「Webex」を活用し、ゲストと一緒に試合を見ながら、ファンとのチャットや生質問で双方向のコミュニケーションが実現した。

この日は「パーソル パ・リーグTV Meetings」3回目の出演となった米野さんが、初登場の椿さん、藤原さんのために差し入れを用意するという気の利かせよう。今シーズンからメットライフドームに動物性食材を一切使用しないヴィーガン料理店「BACKYARD BUTCHERS」を出店している米野さんは、二人のためにスタジオ奥のキッチンで新メニューを生クッキング。

鮮やかなビーツなど3種類のドーナツとドリンク4種からオリジナルの組み合わせが選べる「スペシャルドーナツ&ドリンク」(税込900円)に、女性2人は「かわいいですね~。映えます!」「自然な甘さで罪悪感のないスイーツ」と大興奮。スタジアムグルメで球場気分を味わいながらライブ配信での観戦を楽しんだ。

「パーソル パ・リーグTV Meetings 2021 第2弾」の様子【画像:PLM】

米野さんは西武時代にバッテリーを組んだ先発の高橋光成に注目

そんな米野さんが注目する選手は、現役時代に球を受けていた先発の高橋光成投手。一方、女性陣は、主力の離脱などで前半戦苦戦を強いられたライオンズの救世主に注目。「呉念庭選手は去年まではファームが多かったけれど、チャンスが巡ってきて、それを生かしている。得点圏打率が高く、勝負強い選手です」と椿さんが語ると、藤原さんは「千葉ロッテキラーの愛斗選手。8本中4本のホームラン(7月22日現在)を千葉ロッテから打っています。チャンスで回ってきてほしいですね!」と、新戦力の活躍に期待した。

米野さんも「ライオンズは怪我人が出たりしていたけど、呉念庭選手とか愛斗選手とか岸潤一郎選手とかが頑張っている。チャンスを絶対モノにするんだってギラギラしている選手が多いから、数年後の打線が楽しみ」と太鼓判を押した。

3回2死一、三塁の場面で呉念庭に打席が回る。「チャンスの時は余計なことを考えない方がいい。でも、ある程度こうしようっていうのは決めておく。何していいかわからなくて浮き足立つときがあるので、そうならないようにやることを決めて、あとは集中して遂行するだけ」と米野さんがチャンス時の心構えを語ると、呉念庭は見事に3ランを放ち、リードを4点に広げた。この値千金の一打に、ゲストも視聴者のファンもカメラ機能やチャットを通して「ウゥ~!」と大盛り上がり。

イベントではチャットを通して視聴者から質問を募集。女性陣に対して、「現地観戦の時、どんな服装で応援していますか?」と質問を受けると、プロ野球球団のチアリーディングチームで活躍した藤原さんは「ユニフォームですね。ユニフォームと洋服の組み合わせを考えるのが大好きなので、1週間くらい前から何を着ていくか考えたりします」と、野球観戦の楽しみ方、着こなしを教えてくれた。一方の椿さんは、「あまりユニフォームを着ないで、私服で行くことが多いですね。帽子かぶってイヤホンで実況聞きながら見ています」と苦笑すると、ファンからは「イヤホン観戦はガチ!」とつっこまれていた。

「椿さんと話していると、本気で野球をやってきたのが伝わってくる」

米野さんも「椿さんと話していると、本気で野球をやってきたのが伝わってくる。映像を見たけど、めちゃくちゃいい投げ方をしている。しなやかさと力強さがある」と、女子社会人野球で優勝経験のある椿さんの野球スキルを絶賛。それを受け「ぜひ、女子野球も見て欲しいです。ライオンズレディースもあるので」と呼びかけた。

さらに、試合の5回以降はメットライフドームから、あさりど堀口文宏さん、埼玉県出身でライオンズファンの女優・新川優愛さん、ライオンズOBで現在は球団職員の高木大成さんによって配信されているイベント「Webexでボールパークへ行こう!」と合流。「Webex」のブレイクアウトセッション機能(会議参加者をより小さなグループに分けて、同じブレイクアウトルームに参加したユーザーのみで音声やビデオ、資料共有などのやりとりができる機能)を活用して同時に行われていた2つのイベントが1つのルームに集約し、両イベントに参加しているゲスト、ファンが一緒になって交流した。

ゲストの藤原さんが「新しくなったメットライフドームがすごいって噂は聞くんですが、まだ行ったことがなくて……」と話すと、あさりど堀口さん、高木さんが今年の春に改修が完了したボールパークの魅力をプレゼン。今回のライブ配信を行っている大型フードエリアの「グリーンフォレスト デリ&カフェ」や、「Lions Wi-Fi」サービスなどを紹介し、メットライフドームの楽しみ方をレクチャーしてくれた。そのほか、8月29日までの期間限定で開催している「ナゾトキ街歩きゲーム」についても紹介した。

また、同イベントでは球場内のデジタルサイネージ「Cisco Vision」を活用した演出をゲストが実際に体験。新川さん、椿さんがスマホで操作し、球場内の「アメリカン・エキスプレス プレミアム ラウンジ」のモニターを特別仕様の映像に変更すると、現地の観客やオンライン上のファンが一体となって盛り上がった。

視聴者によるオンライン質問コーナーでは、鉄道好きのライオンズファンから「これまでの企画ユニフォームで好きなデザインは?」と問いかけが。新川さんは、「復刻ユニが好きです。昔を知らないから、新しく感じました」と回答。質問者は「僕は2012年から2015年の西武鉄道アニバーサリー企画のユニフォームが好きでした。車両カラーの黄色のユニフォームも良かったです」と話し、高木さんも交えてユニフォーム談義で花を咲かせた。

試合は8回裏に7番・山川穂高内野手の13号2ランでリードを広げ、8対3でライオンズが勝利。高橋光成投手は8勝目を挙げた。

イベントを終えて、「とっても楽しかったです。ファンと交流しながら話せるのは本当にすごいことだし、嬉しかったです。でもちょっとしゃべり足りなかったですね……。試合に見入ってしまい過ぎました……。またライオンズファンの方とつながりたいです」と、メットライフドームから溢れるライオンズ愛を語ってくれた新川さん。椿さんと藤原さんも「またファンの皆さんと一緒に楽しみたいです。画面からも球場の熱気が伝わってきたので、メットライフドームにも行きたい!」と話し、米野さんは「今シーズンからメットライフドームでお店をやっているので、後半戦もよろしくお願いします(笑)」と最後まで米野さん節で締めくくった。

「パーソル パ・リーグTV Meetings 2021」は後半戦も続々と開催予定。試合も、スペシャルゲストとのコミュニケーションも楽しめる新しい野球観戦のスタイルをぜひ体験してほしい!(「パ・リーグインサイト」本間奈保子)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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