阪神・矢野監督 侍ジャパンの金メダルに賛辞「岩崎が出てきた時はどうしようかと(笑)」

阪神・矢野監督

阪神・矢野燿大監督(52)が8日、東京五輪・野球で悲願の金メダルを獲得した侍ジャパンに賛辞を送った。

この日のエキシビションマッチ・楽天戦(楽天生命パーク)終了後に報道陣の取材に応じた矢野監督は、前夜に行われた決勝戦・米国戦を見ていたと明かし「(岩崎)優が出てきたときは(緊張で)どうしようかと(笑い)」。冗談を織り交ぜつつ振り返り「稲葉監督、ピッチングコーチにも、あの場面で優を使ってくれたことにまず感謝だし、その期待に応えた優もやっぱり大したもん。金メダルの一員に最後にしっかりなることができた投球だったと思う」と自軍の中継ぎエースを称賛した。

岩崎は1―0と1点をリードした米国戦の8回無死一塁から4番手として救援登板。重圧のかかる終盤のイニングを任され、1回を三者凡退に封じた。矢野監督も「あの場面は投げる側としてはすごく嫌な、1球のミスもできないような場面でいっているんでね。その中でそういう投球ができたというのは、これからの優の野球人生にとってもものすごい経験になったと思う」と左腕のさらなる成長にも期待を寄せた。

満足な個人成績を残すことができなかった青柳についても「打たれはしたけど、逆にそういう悔しさを今までもあいつはバネにしてきた。逆にできることで言うと、盛り上げるとか、青柳のいいキャラがジャパンの中でも発揮できていた」とした虎の指揮官。「なんか『いいな~』と思った。輪の中にいるメンバーが『いいな~』とね。あの現場で味わえたらと。それは(梅野も含めた)3人の選手がやってくれたんで」。一人の野球人として日本の球史に残る快挙にほほを緩めた。

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