【トヨタ ハイラックス内装解説】後席の快適性、そして先進装備も超充実! ハイラックスが売れるのも納得の仕上がりだった

トヨタ ハイラックスがいま実は売れに売れているのです。爆発的ヒットとまでは行かないまでも、月1000台以上を売り上げているほど。そこで気になるのがハイラックスの内装装備である。かつてのイメージでいえば、ピックアップトラックというイメージから必要最低限の装備であったが、じつは今のハイラックスは乗用車感覚で使えるまでになっているのだった。

トヨタ 新型ハイラックス Z[2020年8月19日マイナーチェンジモデル] [photo:TOYOTA]

ハイラックスは先進安全装備だって充実の内容だった

トヨタ ハイラックスといえば日本で、そして新車で買える唯一の国産ピックアップトラックである。2004年に一旦国内市場から姿を消したものの、2017年に久しぶりに復活したモデルである。当初は衝突被害軽減ブレーキといった最低限の先進安全装備を備える程度であった。

フルオートエアコンやシートヒーターなど快適装備も充実

ところが地道な改良を遂げ、今やグレードによっては先行車を追従するアダプティブクルーズコントロールも搭載するほどとなっている。全車速追従式ではないため、作動領域は30km/h以上となるが、長距離運転の際には疲労軽減につながる嬉しい機能である。

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後席の快適性に注目! アームレストも備わるなどフツーの使える仕上がり

後席はリクライニング機構や前後スライド機能は備わらない固定式となる

国内仕様のハイラックスは全車5人乗りとなる。ピックアップトラックのため、後席のリクライニング機構は備わらない。中央のシートには格納式のアームレストが備わるため、快適性は上々である。

ちなみにコンパクトSUVのC-HRもリクライニング機構がないうえ、シート中央にアームレストが備わらない仕様となっている。その観点で言えばハイラックスの快適性も申し分のない仕上がりなのだった。

シートアレンジも手軽&超便利な機能あり

ワンアクションで操作できるのは嬉しいポイントだ

そして意外と知られていない機能が、後席のチップアップ機能である。こちらが後席座面を持ち上げれば、背の高い、あるいは大きな荷物を置けるスペースが生まれるモノで、片手で操作できるほど簡単なのだった。

以上のことを踏まれば、ハイラックスの内装、そして機能は乗用車と同等なのであった。

要改善! 360°カメラなど安心サポート機能の充実を切望

その一方で改善して欲しいポイントもある。というのも全長5mを超える巨大ボディなために、駐車時や狭い位置でもすれ違い時に重宝するカメラ機能をもう少し手厚くして欲しいところである。

現状障害物の存在を超音波で知らせてくれるクリアランスソナー&バックソナーは備わるものの、視覚的なサポート機能。つまり自車を俯瞰した映像を映し出す360°カメラといった機能を追加して欲しいことろだ。

今回はトヨタ ハイラックスの内装機能をご紹介してきた。無骨なイメージの強いかつてのピックアップトラックからすれば、先進装備や快適性という観点では大幅に進化しているのだった。それだけに今人気を博しているのは納得である。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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