長崎県長崎市本尾町の浦上天主堂では、午前6時から原爆で犠牲になった信徒を追悼するミサがあり、約200人が平和への祈りを込めて聖歌を合唱した。
浦上地区では信徒約8500人が犠牲になったとされ、天主堂も倒壊した。久志利津男主任司祭は「亡くなった被爆者に私たちができることの一つは、心からのねぎらいの気持ちと永遠の安息を祈ること」と説き、「祈りの1日が始まった」と静かに呼び掛けた。
同市上野町に住む山田笑子さん(80)は4才の時、同市西山2丁目で被爆した。「幼くて当時のことはあまり覚えていないが、目が痛くなるほどの光だけは鮮明に覚えている」と話し、戦争なき世界を祈った。
原爆犠牲者の永遠の安息祈る 浦上天主堂 早朝ミサ
- Published
- 2021/08/10 11:00 (JST)
- Updated
- 2021/08/12 09:52 (JST)
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