【フロリダ州オーランド9日(日本時間10日)発】WWE・ロウ大会で復帰したランディ・オートン(41)が、〝毒蛇〟健在をアピールだ。
6月下旬のロウ大会以降、ケガで欠場していたが、この日のロウのオープニングに登場。そこへ現れた相棒のマット・リドルは「会いたかったよ。オートンが戻って来たってことは、またRKブロだぜ」とチーム復活を喜んだ。しかし、毒蛇は「俺は一人のほうがうまくやれる。俺たちはいいチームだったよ」とコンビ復活を否定した。
ここでロウタッグ王者のAJスタイルズとオモスが登場した。これまで何度もオートンと激戦を展開してきたAJは、毒蛇を挑発。シングル戦を要求すると、オートンも受諾した。
ハイレベルな好勝負を連発してきたベテラン2人は、メインで一騎打ち。終盤にAJがカーフクラッシャーで攻め込めば、オートンがエレベイテッドDDTを繰り出した。ここでAJのセコンド、オモスが介入すると、リドルも救援に現れてオモスを背後から襲撃。リングではオートンが得意の雪崩式ブレーンバスターを狙ったが、AJがオートンの股(また)をするりと抜けて、これを回避した。さらにはトップロープから反動をつけてフェノメナールフォアアームを打ち込んだ。
決まれば一撃必殺の大技だったが、毒蛇はカウンターで電撃のRKOだ。数々のハイフライヤーたちを葬ってきた超絶技一発で、AJを撃沈。見事に3カウントを奪い、会場を大熱狂させた。
復帰戦を勝利したオートンは試合後、リドルから祝福されて一度はハグを交わした。だが、絶対に毒蛇を信用してはならない。リドルにこれまた十八番の〝だまし討ちRKO〟をたたき込んだ。
ベテランの域に入っても、RKOの切れ味に変わりなし。WWEきっての試合巧者が、すごみを増してリングに帰ってきた。