東京五輪・野球代表で金メダルに輝いたソフトバンクの千賀滉大投手(28)が10日、ウエスタン・阪神戦(タマスタ筑後)で〝凱旋登板〟。決勝の米国戦(横浜)から中2日のマウンドで5回を投げて4失点だった。
2回に内野安打に味方の失策が絡み先制点を許すと、3回には井上、陽川に適時打となる連続長打を浴びた。それでも最後の5回はアウトすべてを三振で奪った。
久しぶりの先発登板について「クイックに課題が少しあったかなと思いますが、全体的に自分のなかで納得のいくボールも多かった。投げ分けもそれなりにできていた。中2日ということもあったので、それはまた整えていけばいい球を放れると思う」と振り返った。
この日、獲得した金メダルをファーム球場に持参。周囲の喜ぶ姿に活力をもらった。「倉野さん(ファーム投手統括コーチ)が持って来いと言うので。リハビリでお世話になった人たちもいたので見せられて良かった。みんながうれしそうに見てくれて良かった」と笑顔を浮かべた。
現在、チームは勝率5割の4位。次回の登板については首脳陣の判断にゆだねられるが、逆転Vには絶対に欠かせない存在だ。後半戦に向けて「チームは負けられない戦いですし、上を目指してやっていくしかない。少しでも力になれるようにやっていきたい」と力を込めた。