東京五輪でNHKアナ明暗…和久田麻由子アナは紅白総合司会へ一直線、次世代エース2人は〝脱落〟

紅白司会の声も出ている和久田麻由子アナウンサー

新型コロナ禍の開催に国民から厳しい視線が向けられた東京五輪。NHKは開会式に和久田麻由子アナ(32)、閉会式に桑子真帆アナ(34)のダブルエースを起用する盤石の態勢で、無事に大会を終えた。安定感ある2人の仕事ぶりにはNHK局内からも称賛の声が上がっているというが、NHKが当初考えていた東京五輪のメインキャスター候補は別にいたという――。

今大会はコロナで取材が厳しく制限されたが、各局は五輪キャスターを中心に中継に奮闘した。

中でもNHKは地上波では過去最長となる400時間以上を放送した。NHK五輪中継の顔と言っていい開会式には和久田アナ、閉会式には桑子アナを起用。それぞれ多少のミスはあったものの、大きな放送事故を起こすことなく無事に大役を務め上げてみせた。

開会式で実況を担当するなどメインキャスターとして存在感を発揮した和久田アナは、24日から行われるパラリンピックの番組キャスターも担当。東京五輪企画が満載とみられる大みそかの「NHK紅白歌合戦」では、総合司会は確実との声が早くも上がっている。

そんななか、忸怩(じくじ)たる思いをしていると言われるのが、次世代エース・副島萌生(そえじま・めい=29)アナだ。副島アナは、NHK週末のスポーツ番組「サタデースポーツ」と「サンデースポーツ」を18年4月から担当。同ポジションを5年務めた前任者の杉浦友紀アナが、16年のリオ五輪でメインキャスターを務めたことから、NHK内部では副島アナが東京五輪のメインキャスターを務めるのは既定路線とみられていたというのだが…。

「高校時代から全国のアナウンス大会で賞を取るなどアナウンサーとしてのプロ意識が高い副島アナは、きっちり仕事をこなすとして上層部の評価は高かった。しかし、プロ意識の高さゆえ要求も厳しく、それが時に周囲との軋轢(あつれき)を生んでしまったことも…。結果、前任者の杉浦アナとは対照的に、現場で煙たがられるようになり東京五輪のメインキャスターレースから脱落してしまった」(NHK関係者)

今回、副島アナは現地リポート役に終始。当初、期待されていた活躍をすることはできなかった。

副島アナとは別に、もう一人、東京五輪のメインキャスターで有力候補とみられていたのが、同じく次世代エース・上原光紀アナ(30)だった。

「上原アナは16年のリオ五輪で広島放送局勤務ながら現地キャスターに抜てきされると、卓球女子団体で銅メダルを獲得した福原愛のインタビュー中、号泣する福原を見てもらい泣き。日本中の共感を呼んで一躍評価を上げたが、19年にバスケットボール選手との親密交際を〝お尻揉みデート〟と報じられる脇の甘さもあって脱落した」(前出)

東京五輪の取材現場では、現場に来なくてもいい日に来たので仕事熱心かと思いきや、「記念写真ばかり撮っていた」との目撃談も。取材で忙しいにもかかわらず、上原アナに対応しなければならなかった現場記者は「『お気楽かよ!』って嘆いていた」(前出)という。

かくして次世代エースと目されながら、東京五輪のメインキャスターの座を逃した2人。3年後のパリ五輪で雪辱なるか!?

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