【夏の甲子園】ムキムキ軍団・二松学舎が打線爆発

3回戦進出を決めた二松学舎ナイン

【ズームアップ甲子園】第99回全国高校野球選手権大会第6日の13日、第3試合で二松学舎大付(東東京)が明桜(秋田)に19安打の猛攻を浴びせ、14―2で大勝した。

2回に6番・秋広(3年)の右翼適時打で先制すると、4回以降は毎回得点。終始主導権を握り続けた。投げてはエース左腕・市川(3年)が8回を110球、6安打1失点に抑える力投を見せた。9回には元KAT―TUNのメンバー・田中聖の実弟・田中彗(3年)もマウンドに。実兄がスタンドでメガホンを手に応援する中、1安打1失点でチームを勝利へと導いた。試合後の市原監督も「初戦としては100点ではないでしょうか」とナインをほめた。

投打がかみ合ったとはいえ、やはりインパクトを残したのは圧倒的な攻撃力。その秘密はチーム全体が「筋トレ軍団」と化していることだ。新チームに切り替わった昨秋からウエートトレーニングの実施日がそれまでの2日に1度ではなく、毎日に変更。その日ごとに上半身→下半身→上半身→下半身というローテーションを組み、重点的に体をイジめ抜いた。

おかげでこの日に先制打を放った秋広がベンチプレスで100キロ、5打数5安打の大当たりだった永井(3年)は105キロをマーク。誰もが「オレが一番重たいバーベルを上げる」と目の色を変え、打球の力強さと飛距離の大幅アップにつながっている。

OBには広島の主砲・鈴木誠也外野手(22)がいる。「力をつけ、鈴木先輩のようになりたい」と口を揃える二松学舎大付ナイン。自慢の筋肉を駆使しながら初Vを目指す。

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